(真の家庭 2015.7 NO.201、真の家庭推進協議会、6ページ)
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日本の自殺者が毎年3万人という話はよく耳にする。
毎日毎日20分に一人が自殺をしている社会というのは
病んでいると言わざるをえない。
ところで、
私はちょっと違った視点から自殺問題を考えてみた。
人はなぜ自殺をするのだろうか。
それは、ひと言で言えば、将来に絶望を感じるからだ。
ここで注目すべきは、自殺者は「未来」を見て、自殺を決断をしているということだ。
動物は自殺をしないという。
それは、未来を見る力がないからなのだ。
動物は未来を見ることができない。
しかし、人間は未来を見ることができる。
自殺の有無はこの違いにかかっていると言っていい。
人間は他の動物にない特別の力を賜っているのだ。
ならば、人間は未来に絶望だけでなく、
希望も見ることもできるという特権ももっているということだ。