(かくもみごとな日本人、林望、光文社、3ページ)
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先月、「節約の王道」(日経プレミアシリーズ)という本を買って読んだ。
単なる節約本とは違い、自分のライフスタイルを洗練させることを勧める本だった。
著者は林望という人で、
通称リンボウ先生と言われているらしい。

この人に関心を持ったので、
リンボウ先生の著書を探して見つけたのが、
「かくもみごとな日本人」だ。
これまたユニークな本だ。
有名無名の日本人70人を紹介している。
しかも1人につき800文字と簡潔にまとめられている。
こういうのを端正な文章というのだろうか。
きれいにまとまって書かれている。
有名無名の日本人70人というが、
実は私にはほとんど知らない人ばかりであった。
こんなにも人知れず偉業を残した日本人がいたのかと
大きな発見でもあった。
近世以前に日本人の自伝はほとんどないという。
成功した人ほど、人徳の高い人ほど、
自分の成功をおのれに帰すべきではないという気質が
日本人にはあるからでないかと著者は言う。
どんなにすばらしい業績を上げようと
俺はこんなに努力してこれほど凄いことを成し遂げたんだ
とあえて言わない日本人に粋なものを感じる。

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